日本代表監督に対して、なぜ国際大会で言うのか なぜ文句を言うのか
- なぜサッカーファンは日本代表監督の議論に国際大会の成績を持ち出すの?
- なぜサッカーファンは日本代表監督就任に対して文句を言ったり言わなかったりするの?
と疑問を抱えている方の悩みを解決する記事となっています
記事の前半では、過去の日本人の日本代表監督(2002W杯以降)のクラブチーム国際大会の成績をご覧いただきます
記事の後半では、現日本代表監督である森保監督のクラブチーム国際大会の成績をご覧いただきます
この記事を読み終えることで、「サッカーファンが日本代表監督に文句を言ったり言わなかったりする理由」か判断ができるようになります!
なぜ国際大会の成績が重要なのか?
日本代表は、日本以外の国と戦うからです!
多くの人が、「この監督はJリーグで結果を残したから日本代表監督にふさわしい」と言います
日本以外の国と戦う日本代表の監督を決めるのに、Jリーグの成績で議論するのはおかしいと思いませんか?
「Jリーグのチームと戦った結果良い成績を残したから、外国のチームと戦う日本代表の監督にふさわしい」というのはおかしな議論だと思いませんか?
日本代表が日本以外の国と戦うなら、監督の成績も外国のチームとの戦績を通じて決めないといけないと思います
そして、Jリーグのクラブチームが挑む国際大会は主に2つ
- ACL
- クラブW杯
なのでこれらを通じて日本人の日本代表監督の国際大会の成績を見ていきます!
過去の日本人の日本代表監督
以下の通りです
- 岡田監督(2008-2010)
- 西野監督(2018)
- 森保監督(2018-)
今回は上記3人の国際大会の成績を見ていきます!
1. 岡田監督の成績
チーム
対象大会
ACL2004, 2005
ACL2004の成績
5勝1敗(グループ2位: グループリーグ敗退)
ACL2005の成績
4勝2敗(グループ2位: グループリーグ敗退)
勝敗の合計
9勝3敗(12戦)
勝率
75%
考察
現レギュレーションなら2大会とも決勝T進出
この時のACLは「グループ1位」のみ決勝Tに行ける状況でした
ACL2004では同成績であった城南に得失点差で負ける(城南は15-0で勝った試合があり、その試合で得失点差のリードをひっくり返されました)
ACL2005では同組の山東が6勝0敗
2年連続グループリーグ敗退であるものの、勝率は高いです
そのため、「国際大会に強い監督」と言っていいと思います
2. 西野監督の成績
チーム
対象大会
ACL2006, 2008, 2009, 2010, 2011, クラブW杯2008
ACL2006の成績
3勝1分2敗(グループ3位: グループリーグ敗退)
ACL2008の成績
9勝3分(優勝)
グループリーグ: 4勝2分(グループ1位通過)
決勝T: 5勝1分
ACL2009の成績
5勝2敗(ベスト16)
グループリーグ: 5勝1敗(グループ1位通過)
決勝T: 1敗
ACL2010の成績
3勝3分1敗(ベスト16)
グループリーグ: 3勝3分(グループ2位通過)
決勝T: 1敗
ACL2011の成績
3勝1分3敗(ベスト16)
グループリーグ: 3勝1分2敗(グループ1位通過)
決勝T: 1敗
クラブW杯2008の成績
2勝1敗(3位)
勝敗の合計
25勝8分9敗(42戦)
勝率
約60%
考察
日本人監督でACL優勝(グループリーグから決勝まで)してクラブW杯に出場した唯一の監督
であり、「マイアミの奇跡」を演出した監督の戦績はお見事の一言に尽きます
ACLの決勝Tも8割の確率で進出しているので、まさに「国際大会に強い監督」だと言えます
しかし、ACL2009~2011の3年連続決勝T1回戦敗退にもあるように、グループリーグには強いが決勝T初戦に弱い印象が見受けられます
2018W杯は西野監督らしさが現れた大会だったのかもしれないです...(日本代表はグループリーグを通過したが決勝T初戦で敗退)
3. 森保監督の成績
チーム
対象大会
ACL2013, 2014, 2016, クラブW杯2012, 2015
ACL2013の成績
0勝3分3敗(グループ4位: グループリーグ敗退)
ACL2014の成績
3勝3分2敗(ベスト16)
グループリーグ: 2勝3分1敗(グループ2位通過)
決勝T: 1勝1敗
ACL2016の成績
3勝3敗(グループ3位: グループリーグ敗退)
クラブW杯2012の成績
2勝1敗(5位)
クラブW杯2015の成績
3勝1敗(3位)
勝敗の合計
11勝6分10敗(戦)
勝率
約41%
考察
この成績を見てどう受け取るかはあなた次第です
「国際大会に強くなさそうな監督だから日本代表監督大丈夫なのかな?」とか
「いや、クラブW杯で3位になっているから日本代表監督でも大丈夫だ!」と思うのかはあなた次第です
筆者は少なくともこう思います
「日本が開催国となる短期決戦の大会には強いが、ホーム&アウェイで行われる大会には弱い」と
森保監督がACLでよく言われていたのが、
「選手交代が遅い!」
です
これって今の日本代表でも言われている事ではありませんかね?
クラブW杯では好成績を残しているもののACL決勝T進出率が3割なのを考えると、今現状では「必ずしも国際大会に強い監督とは言えない」と思います
まとめ
- 岡田監督の勝率: 75%
- 西野監督の勝率: 60%
- 森保監督の勝率: 41%
サッカーファンが国際大会の成績を持ち出したり、日本代表監督就任に対して文句を言ったり言わなかったりする理由が少しはわかったでしょうか?
森保監督が日本代表監督に就任した頃の反応は、
- サッカーファンは不安がり
- それ以外の人は賛同
というものでした(Twitterを見た限り)
ACLやクラブW杯の成績を見れば大体わかりますよね?
ただ、これは過去の成績であり、未来は誰にもわかりません!
なので未来がどうなるかです!
あと書き
現在森保監督の日本代表が苦戦しており、非難する人も出てきています
更に言うと、Jリーグの成績を見て、「森保監督を日本代表監督に勧める」と言っていた人ほど非難しているように感じます
しかし、あなたがクラブチームの国際大会を普段から見ていれば、ある程度こうなることはわかっていたはずです
森保監督は何かしら準備していると思います!
なので森保監督を信じて応援しましょう!
*筆者は特定の個人を悪く言うわけではありません
*ただただ数字で語っているので参考程度にしてください